胡蝶『満ち干の落差』
捌・葛城 軽天
悼・桂信子先生
オモテ 先の世の先生に書く春便り 篠見 那智
アリアをそつと歌ふ鶯 葛城 軽天
針の穴紅梅の風吹き抜けて 川野 蓼艸
「満ち干の落差六メートルさ」 粉川 冬人
天金の歌集ひもとく月明に 那智
遠方の客柿提げて来る 蓼艸
ナカ 遙かなるテロと津波と肌寒と 蓼艸
スピード上げて作る箱庭 軽天
万博の旗の許にて待合はす 那智
赤き爪にて「いいわよ」と書く 蓼艸
人生のスパイスなりとたばこ吸ひ 篠原 詠美
象が洗ひし神々の墓 蓼艸
朱を尽くす天心が呼ぶ鳥の渦 那智
少年二人炎帝に馳す 蓼艸
ヨコ文字をタテ文字にして冷や酒を 冬人
旅にしあれば草を枕に 蓼艸
君と我がもろ肩にさす月冴ゆる 那智
三面鏡に鬱を映して 那智
ウラ ドライブをかけてシュートを叩き込む 蓼艸
粘土板には古き格言 那智
巡礼の片手にいつもケータイを 那智
イタリア人に贈る菱餅 軽天
血のなかにあるもの捜し花の中 冬人
清明の海尾道の町 蓼艸
※カタカナの打越不問
西荻窪・三ツ矢酒店2F(平成十七年三月二十七日)
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コメント
Keitenさん、こんにちは。面白い連句会ですね。「スピード上げて作る箱庭」という句が気に入りました。いろいろと連想がわいてきて、、。つい最近グループで箱庭を作る体験をしたのですが、前の人の置いたアイテムによって箱庭の様相が一変する、私は「どうにでも料理して」という気分で抽象的なアイテムを置く。次の人はまたイメージをふくらませて全体を変化させる。どこか連句会と似ているかもしれませんね。
投稿 あくあ | 2005年4月26日 (火) 07:18
素敵な連句ですね。発句、「先の世の先生に書く春便り」はもちろん桂信子さんに捧げられたものですが、同時に、田中裕明さんの「先生から手紙」も思い起こされたことです。合掌。
胡蝶、二十四句というのは、なかなかいいですね。一花二月もきれいに表・中・裏に入って、構成も隙がない。裏の六句がとくにオシャレですね。
投稿 かわうそ亭 | 2005年4月26日 (火) 22:45
>あくあさん
ご感想ありがとうございます!
グループで箱庭作りですか。面白そうですね。箱庭作りって、実際にはどんなものなんですか? よかったら、「箱庭」のエッセンスを入れた短歌を詠んでみてください。
>かわうそ亭さん
ご感想ありがとうございますっ!
先日の日曜日もあヽノ会で歌仙を捌いてきたので、近日中にUPする予定です。
よろしければ、またご覧になってください。
投稿 Keiten | 2005年4月27日 (水) 01:26