歌仙『猿の目顔』の巻
捌・日高 玲
オ 一茶忌に上野の猿の目顔かな 日高 玲
大道芸の息の白々 坂根 慶子
ジグソーのピースはピチと嵌められて 小池 舞
ボンボン時計の捻子(ネジ)が切れたよ 山地 春眠子
酒も酌む里居暮しの十六夜 登坂 かりん
蜻蛉(とんぼ)の国が動き始める 葛城 軽天
ウ 鳥渡る山襞(やまひだ)深みゆく頃に 穴澤 とこ
親爺の集ふダンス教室 軽天
七色のヴェールは床に投げられて 慶子
乳房含めば漆黒の闇 舞
太古より行方不明の意識あり 軽天
レジスタンスとテロのあわひに 川野 蓼艸
ご近所に敦盛草をお裾分け かりん
江戸切子には月が似合って 慶子
「すんませんチャーハンは今品切れです」 軽天
小路の奥に犬ころが吠え 蓼艸
癒え早し試歩にまとわる花吹雪 とこ
復活祭に揃へたる服 かりん
ナオ E=mc2(イーイコールエムシージジョウ)春の雲 軽天
渇いた骨が水を呼ぶとき 舞
喚声にボクサーゆらと立ちあがり 蓼艸
またも外郎(ういろう)ねちゃりんことす とこ
大統領金閣寺にておもてなし 軽天
牛に乗らうか馬を引かすか 玲
雪女らし膕(ひかがみ)をくすぐるは 春眠子
諸手に重き白菜の尻 玲
頒布会個人情報横流し かりん
右往左往の空の警笛 とこ
完璧の月光として吾を刺す 春眠子
緞帳(どんちょう)わけて鳥屋師(とやし)登場 慶子
ナウ 蝦夷富士の全山紅葉(もみじ)また黄葉(もみじ) 春眠子
誰も行けない湖がある 舞
向うから覗く友あり徳利提げ 舞
社翁(しゃおう)の雨が肩に優しい 慶子
歪(いびつ)なるものもよきかな花の影 玲
階(きざはし)すっと離れゆく蝶 かりん
首尾・平成17年11月19日 於・上野東京文化会館
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コメント
「歌仙行ーああノ会連句」ブログ始めました。具のない塩ラーメンのようにあっさりしたものになりました。いろいろご意見お聞かせください。
投稿 市川千年 | 2006年6月28日 (水) 23:13
>千年さん
お久しぶりです!
最近行けなくてすみません。また行きたいです。
投稿 Keiten | 2006年6月30日 (金) 01:24