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2005年12月29日 (木)

雀の旅

 フランス語haïku翻訳第3回です。

  ce chapeau blanc

  dans un ciel sans nuage

        un nuage

  雲ひとつ無き青空や白き帽

  un moineau se pose

      s’envolent

      quelques feuilles mortes

  落ち葉から落ち葉への旅雀かな

  à la marée montante

   avec chaque vague  le château

             redevient sable

  寄せ返す波に削らる砂の城

 雀の句は、うまくできたと思ったので、翻訳コンクールに応募しました。

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時雨忌アンケート7~9人目

 124日に東京上野文化会館で開催された俳諧時雨忌で実施したアンケートの回答を紹介します。今回は79人目です(順不同)。

 質問は、以下の通りです。

一、あなたにとって連句とは何ですか?

二、句作の上で気をつけている点、工夫している点は何ですか?

三、一句お願いします。

 では、さっそく紹介しましょう。

内藤廣さん 75歳・男性 連句歴15年 所属:ひよどり連句会

一、俳句と連句は車の両輪のようなものです

二、先輩に教わりながら回数をかさねて一つずつルールと呼吸を学んでいます

三、鮨酒に難問溶けてしまひけり

松本杏花さん 女性・62歳 連句歴17年 所属:さくら草連句会

一、頭の運動と友達づくりです

二、あまり古くならないように

     現代に添うようにする

三、お茶の花国分寺址を歩きけり

  何もなき国分寺址やお茶の花

小池舞さん 女性(年齢・連句歴・所属無回答)

一、いつも気になる心の恋人

二、あっさり、さらりとした風情

  より添うこと

  邪ましないこと

三、蛍飛ぶ水底にある我魂よ

 連句をやっていらっしゃる方々は、年配の方でも学ぼうという意欲をとても強く持っているようです。それが若さの秘訣なのかも知れませんね。

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2005年12月28日 (水)

アンドロメダの日本

宝くじ並ぶ群衆同じ顔 まるで笑顔のアウシュヴィッツだ

いくつもの波濤を越えて神の中 プラスマイナスゼロの夕暮れ

故郷の星に桜の滲み初(そ)め アンドロメダの日本微笑む

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2005年12月24日 (土)

柔らかい時計

アンパンを食べているとき人はみな小さな宇宙食べているのさ

柔らかい時計を干せば空風に吹かれてゆらり時が逆巻く

大空にぽっかり開いた黒い穴 見ようによれば総ての思想

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2005年12月23日 (金)

悪のティンカーベル

くっきりと畳の跡がついている君の背中と僕の両膝

たんぽぽの綿毛賑わうカフェに吹く想像をして一人にやける

飛ぶことを忘れ虚ろな耳元にティンカーベルが悪を囁く

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2005年12月18日 (日)

クリスマスツリーを下から

chiristmastree なんとなく、クリスマスツリーを下から撮ってみたくて、撮ってみました。

 結論:クリスマスツリーは横から撮るのが一番。

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太る看板

excelsior 丸い看板なのに、ガラスに映っている看板はなぜか楕円形に太ってますね。

 ……タネを明かせば、なんてことありません。看板の映っているガラスが外側に向かってカーブしているだけなんです。

 でも、なんだか面白い感じがしたので撮ってみました。店内でフラッシュを焚くわけにもいかず、多少手ブレ気味なのはご勘弁。

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追撃をかわす

物事の裏方位磁石(コンパス)の中に見ゆ幼き頃のアインシュタイン

形良きスキンヘッドに手を当てて憂いの視線落とす新聞

追撃をかわして一人くちずさむ夢の廃墟は空も見えない

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2005年12月17日 (土)

こっちへおいで

脳内に飼い慣らしたる幻獣を時々僕は召喚したい

愛について語る時間ももどかしく昼の世界を閉ざすカーテン

性欲と自己顕示欲支配欲ブレンドしたらこっちへおいで

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2005年12月16日 (金)

オレンジの皮

 フランス語haïku翻訳第2回です。

   veille de Noël

  dans une poche de veston

  un cigare de l’autre Noël

  ジャケットに去年の煙草イヴの夜

  pelures d’oranges

    les enfants sont venus

         et repartis

  オレンジの皮子らの来て去りし跡

  il neige sur le toit

   d’une maison incendiée

         trou noir

  雪を吸うブラックホール焼けし屋根

 うまく日本語の俳句になっているでしょうか?

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2005年12月12日 (月)

時雨忌アンケート4~6人目

 去る124日、東京上野文化会館にて俳諧時雨忌が催されました。

 その際、アンケートを実施し、18名の方に回答をいただけたので、3名ずつ、6回に分けて紹介していきます。今回は46人目を紹介します(順不同)。

 質問は、以下の通りです。

一、あなたにとって連句とは何ですか?

二、句作の上で気をつけている点、工夫している点は何ですか?

三、一句お願いします。

では、さっそく紹介しましょう。

宮下太郎さん 男性・67歳 連句歴40年 鹿の会

一、生きがい

二、心で付けること

三、薮透けて覗く人なし年の暮

土屋実郎さん 76歳・男性 連句歴40年 都心連句会

一、老後の丁度よい遊び(仕事)

二、(無回答)

三、掃いてまた落葉の溜まるひとところ

横山わこさん (性別以下無回答)

一、遊び

二、楽しく

三、時雨忌や上野の森も恋しかり

お年を召されても、いつまでも遊ぶことのできる連句って素晴らしいですね。

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2005年12月 9日 (金)

時雨忌アンケート1~3人目

 去る124日、東京上野文化会館にて俳諧時雨忌が催されました。

 その際、アンケートを実施し、18名の方に回答をいただけたので、これから3名ずつ、6回に分けて紹介していきます。今回は13人目を紹介します(順不同)。

 質問は、以下の通りです。

一、あなたにとって連句とは何ですか?

二、句作の上で気をつけている点、工夫している点は何ですか?

三、一句お願いします。

では、さっそく紹介しましょう。

下鉢清子さん 女性・82歳 連句歴20年 所属:猫蓑会

一、世間との会話

二、韻文を美しく

三、柴漬(ふしづけ)のまこと無精な仕掛けかな

堀口希望さん 男性・66歳 連句歴9年 所属:橋の会(大橋俊彦主宰)

一、俳句を取りまく諸々の楽しみのひとつ。

二、ベタ付けにはならぬように。

三、連衆の末席に坐し翁の忌

杉野栄美さん 男性・70歳 連句歴1年 所属:穴澤篤子さん

一、人と人とのコミュニケーション

二、目下勉強中

三、(無回答)

杉野さんの「所属:穴澤篤子さん」というのは……穴澤篤子さんに弟子入りしたということでしょうか?

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2005年12月 3日 (土)

フランス語俳句翻訳に挑戦!

 カナダの俳人André Duhaime(アンドレ・デュエム)氏がフランス語で詠んだhaïku(俳句)を翻訳するというコンクールに応募しました。

 今回から、何回かに分けて、訳したものを紹介していきます。

  enfin fleurissent les crocus

   qu’en rêve

       j’avais manqués

  クロッカス咲いてさびしき夢の中

  l’auto

  et les bicyclettes

   sous les feuilles

  自転車も車も落ち葉着せられて

   sur les vitres

  des traces de nez et de doigts

  regardent encore la pluie

  窓に顔押して眺める長き雨

 三句目、ちょっと苦しいです。原句のde nez et de doigtsは、「鼻と指」という意味なのですが、そのまま訳してしまうと575に収まらないので、「顔」にしました。このようにフランス語の意味をそのまま日本語にしただけでは俳句のかたちに収まりきらないものも多く、工夫のしどころでした。

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