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2006年6月20日 (火)

アイスカフェラテ

たとえば息を吸いこむ
緑色のストローを
銜えたまま息を吸いこむと
初夏の若々しい色のトンネルの中を
もの言わぬアイスカフェラテが
昇ってくる
アイスカフェラテがものを言わないのは
発声器官を持ってないからだ
あるいはアイスカフェラテは
ものを考えることができない
と人は言うだろう
我々は偶々脳みそが発達しているから
ものを考えるのは脳みその専業だ
と思っている
脳みそのないものは考えることができない
と思っている
でも本当にそうだろうか
脳みそは偶々ものを考えるのが
得意なだけの器官なのでは
ないだろうか
アイスカフェラテだってものを考える
抗いようのない強烈な気圧の力によって
光無き地獄の洞穴に吸いこまれる時
本当は悲鳴を上げたくてしょうがないのかもしれない
そう考えると急に
アイスカフェラテが可哀相になった
しかしそれ以上に
アイスカフェラテは美味しいのであった

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