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2006年10月20日 (金)

「地球は青かった」

 ガガーリンが初めて宇宙に飛び出した頃、むろん僕はまだ生まれてもなかったわけですが、昨夜、彼が初めて宇宙から地球を見て発したこの言葉は、ひょっとしたら人類史上稀有な名言ではないかと、寝床でふと思いました。
 言ってる言葉自体は非常に単純で、5歳の子どもでも言えそうな感想です。しかし、それだけに純粋で、神を見たような驚きと深い感動が、この言葉には籠められていると思うのです。
 また、彼は一人の人間として初めて宇宙から地球を見たわけですが、同時に「人類」としても史上最初に見たわけです。つまり、この言葉はガガーリン個人の感想であると同時に、人類全体の感想でもあるのではないか……そう思った時にこの言葉の人類規模の壮大さと深さを感じ、史上これに勝る名言はないのではないか、どんな名句もこの言葉に及ばないのではないか、と絶望に似た感動を覚えました。
 そして、その感動のあまりこのことについて書こうと思い、事実関係の確認のためネットで検索したところ……なんと、ガガーリンの言葉には諸説あって、曰く、「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」、「空は非常に暗かったが、地球は薄青色だった」など、いろいろあり、いずれにしても、「地球は青かった」というのは、彼のそのままの言葉ではないらしいという事が判明したのです。

 以上、「世の中には知らない方が良いこともある」というお話でした。

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